WordPressの管理画面に「PHPの更新が必要です」と出ていたり、PHPの脆弱性のニュースを見たりして、手を付けるか迷っている方は多いと思います。PHPは、WordPressの下で動いているプログラムの言語です。古い版のままだと、修正が届かない状態でサイトを公開し続けることになります。
この記事では、PHPのバージョンを確かめる場所と、上げるときの順番に絞って整理します。
どの版を使えばいいか
PHPには版ごとに公式のサポート期限があります。期限を過ぎると、脆弱性が見つかっても通常の修正版は出ません。
| 版 | セキュリティ修正の期限 |
|---|---|
| 8.1以前 | 終了 |
| 8.2 | 2026年12月31日 |
| 8.3 | 2027年12月31日 |
| 8.4 | 2028年12月31日 |
| 8.5 | 2029年12月31日 |
WordPressの公式の推奨は「PHP 8.3以上」です。今から上げるなら、8.3以上を目安に、使っているテーマとプラグインが対応している版を選びます。
今の版を確かめる場所
- WordPressの管理画面:「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」
- レンタルサーバーの管理画面:「PHPバージョン設定」など。ドメインごとに版を選べるサーバーが多いです
サイトヘルスの「ステータス」に、PHPの更新を勧める表示が出ていることもあります。
上げる前にやること
- バックアップを取る:ファイルとデータベースの両方。サーバー会社の自動バックアップがあれば、戻せる日付を確かめておく
- WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にする:古いプラグインが、新しいPHPで動かない原因になりやすい
- 使っていないプラグインを消す:止めているだけのプラグインも、ファイルは残っている
- テーマの対応版を確かめる:何年も更新されていないテーマや、制作会社が独自に作ったテーマは要注意
可能なら、本番とは別の確認用の環境で先に試すと安心です。サーバー会社によっては、確認用の環境を作る機能があります。
切り替えの順番
- 人の少ない時間帯を選ぶ
- サーバーの管理画面で、PHPの版を切り替える
- トップページ、よく見られるページ、問い合わせフォーム、管理画面を開いて確かめる
- フォームは実際に1件送ってみて、メールが届くかまで見る
一度に大きく上げると、どこで問題が出たか分かりにくくなります。7系からなら、8.2・8.3と段階的に試す方法もあります。
崩れたときの戻し方
| 起きたこと | まずやること |
|---|---|
| 画面が真っ白になる | PHPの版を元に戻す。エラーの記録(エラーログ)を確かめる |
| 一部の表示が崩れる | 原因のプラグインを止めて確かめる |
| フォームが送れない | フォームのプラグインを更新する。だめなら元の版に戻す |
| 管理画面に入れない | サーバーの管理画面から版を戻す |
戻せば元どおりに表示されることが多いです。ただし、戻した版のままにしておくことはできません。原因になったテーマやプラグインを、直すか入れ替える必要があります。
上げられないときは、作りから見直す
テーマが古くて新しいPHPで動かない、作った制作会社と連絡が取れない、といった理由で上げられないこともあります。テーマを作り直す費用がかかるなら、そのタイミングで、更新の手間そのものが少ない作りに移すのも選択肢です。
当社のアストロホームページは、WordPressもPHPも使わない作りです。PHPの版の管理が要らず、初期費用0円・月額1,650円(税別)から乗り換えられます。
よくある質問
Q. PHPを上げるとWordPressのデータは消えますか?
A. 消えません。記事や画像はデータベースとファイルに残ります。ただし、表示や機能が動かなくなる可能性はあるので、バックアップは必ず取ってください。
Q. PHPの更新はサーバー会社がしてくれるのでは?
A. 共用のレンタルサーバーでは、各版の修正はサーバー会社が入れます。ただし、どの版を使うかは利用者が選びます。古い版を選んだままだと、修正の対象から外れることがあります。
Q. 自分でやるのが不安です。
A. 制作会社や保守の契約先に、作業の範囲と費用を聞いてみてください。見積もりでは、テーマやプラグインが動かなかったときの対応まで含むかを確かめると安心です。