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LLMOに10年の実績はない|自社が1年でやったこと

公開: 2026/10/06 / By 佐藤 駿介
読了時間: 約19分
約9,454文字

結論(要点)

ChatGPTの検索が広く使われだしてまだ1〜2年のため、LLMO・AI検索対策で何年もの実績を持つ会社は存在しない。大手も専門業者もほぼ同じスタートライン。だから外注先は実績の年数ではなく「自社のサイトでAI検索から問い合わせや受注を取れているか」「それを数字で見せられるか」で選ぶのがよい。当社は2026年4月に計測を始め、価格の公開、事例を1件1ページにする、質問の形で答えるページを作る、サーバーのログでAIに読まれているかを測る、を順に行った。その結果、2026年9月時点で直近の本物の引き合い8件のうち5件がChatGPT経由になり、10月にはAI検索対策つきホームページの受注そのものもChatGPT経由で来た。

LLMO対策を頼む先を探すと、多くの人が「実績の長い会社」を探そうとします。ホームページ制作やSEOなら、それで正解でした。

ただ、LLMOではその探し方が使えません。何年もの実績を持つ会社が、そもそも存在しないからです。

この記事では、その理由と、代わりに何で選べばいいかを書きます。後半は、当社がこの1年で実際にやったことと、その結果を時系列でそのまま載せています。

LLMOで「何年もの実績」がある会社はない

ChatGPTが検索して答えるようになり、仕事で調べものに使う人が増えたのは、ここ1〜2年の話です。GoogleのAIによる概要も同じ時期に広がりました。

つまり、「AI検索から問い合わせを取る」という仕事自体が、まだ1〜2年しか存在していません。

始まった時期が、これだけ違います SEO 2000年代前半〜(20年以上) LLMO(AI検索対策)ここ1〜2年 → 2000年 2010年 2020年 2026年 何年もの実績を持つLLMOの会社は、理屈の上で存在しない
SEOLLMO(AI検索対策)
始まった時期2000年代前半ここ1〜2年
何年もの実績を持つ会社たくさんある理屈の上で存在しない
選ぶときの手がかり実績の年数・件数自社で取れているか・数字で見せられるか

大手のSEO会社も、新しい専門業者も、AI検索についてはほぼ同じスタートラインに立っています。「SEOで20年の実績」は、AI検索でも結果が出せる保証にはなりません。AIが答えを作るときの拾い方は、Googleの順位の付け方とは別物だからです。

では、何で選べばいいか

答えは単純で、その会社が、自社のサイトでAI検索から仕事を取れているかです。

AI検索対策を売っている会社なら、まず自分のサイトでやっているはずです。そこで結果が出ていなければ、お客様のサイトで出せる理由がありません。

確認するときは、次の3つを聞いてみてください。

  1. 自社のサイトに、AI検索経由の問い合わせは来ていますか
  2. それを、どうやって確かめましたか(ChatGPTのアプリから来た人は、アクセス解析では「直接」に見えます。サーバーの記録と突き合わせないと分かりません)
  3. AIに読まれているか、引用されているかを、何で測っていますか

この3つに具体的な数字で答えられる会社は、まだ多くありません。逆に言えば、ここに答えられるかどうかで、ほぼ見分けがつきます。

契約前に確認すべきことは、ほかにLLMO対策会社の選び方と費用|契約前に聞く5つにまとめています。

当社がこの1年でやったこと

ここからは当社の記録です。うまくいったことも、まだ足りないことも、そのまま書きます。

当社の2026年(4月〜10月) やったこと 起きたこと 4月 計測を始める 6月 全記事を答えから書く形に AIが抜き出す材料が増える 8月 — ChatGPT経由の1件目 8月 — 着いて6分で申し込み 9月 事例を1件1ページに 公開4日後に大きな相談 9月 サーバーの記録で実測 15日で1,661回読まれていた 9月下旬 引用を毎週測る 30回中2回からのスタート 10月 — AI検索対策をAI検索経由で受注

2026年4月:まず測れるようにした

アクセス解析を入れて、どこから来た人が問い合わせたかを追えるようにしました。測れないものは直せないので、ここが出発点です。

6月:全部の記事を「答えから書く」形にした

記事の冒頭に結論を置き、よくある質問を構造化して、AIが答えの材料として抜き出しやすい形にそろえました。

8月:ChatGPT経由の問い合わせが来はじめた

8月5日、ChatGPTから当社のデモ画面に来た食品卸の方が、その日のうちに問い合わせてくれました。これがAI検索経由の1件目です。

8月21日には、ChatGPTから来た店舗の方が、ページに着いて6分で申し込みました。AI検索から来る人は、比較を済ませてから来るので決断が速い、と分かりはじめた時期です。

9月:事例を1件1ページにした

それまで一覧の中の1行だった開発事例を、1件ずつ独立したページにしました。業種、困っていたこと、作ったもの、費用の目安を、それぞれのページに書いています。

公開から4日後、ChatGPTがその事例ページを引用し、そこから来た会社が16分かけて7ページを読んでから、大きな相談を送ってくれました。

同じ月に、質問の形で答えるページ(「〇〇で困っている。どうすればいい?」に1ページで答える)も増やしています。

9月:AIに読まれているかを、サーバーの記録で測った

自社サーバーの記録を15日分集計すると、ChatGPTが利用者の質問に答えるために当社のページを取りに来た回数は1,661回、70ページありました。読まれているのは、料金や費用のページに偏っていました。詳しくはChatGPTはGooglebotの7倍サイトを読む|自社ログ実測に書いています。

一方で、AI検索対策の定番とされる llms.txt は、主要なAIのどれも読みに来ていませんでした。言われていることと、実際に起きていることは違うので、測ってから判断するようにしています。

この時点で、直近の本物の引き合い8件のうち5件がChatGPT経由になっていました。

自社で測った数字(2026年9月) 1,661回 ChatGPTがページを 取りに来た回数(15日) 8件中5件 直近の引き合いのうち ChatGPT経由(営業を除く) 0回 主要AIがllms.txtを 読みに来た回数(15日) 出典:自社サーバーの記録・問い合わせの記録

9月下旬:引用されているかを毎週測りはじめた

発注につながる質問をAIに毎週投げて、どの会社が挙がるかを記録しています。始めた時点では、当社が引用されたのは30回中2回でした。まだ多くはありません。ただ、この数字を自分で持っていることが、次に何を直すかを決める材料になっています。

10月:AI検索対策そのものが、AI検索経由で売れた

10月には、注文住宅の会社から、AI検索対策つきのホームページをご依頼いただきました。記録を照らし合わせると、ChatGPTから当社のAI検索対策のページに来て、事例や料金を何度も読み比べたうえで、お電話をくださっています。

AI検索対策を、AI検索経由で受注したことになります。

やったことをまとめると

やったこと起きたこと
測れるようにしたAI経由の人が「直接」に紛れていることが分かった
記事を答えから書く形にそろえたAIに抜き出される材料が増えた
価格をはっきり公開したAIが読みに来るのは料金・費用のページに集中していた
事例を1件1ページにした公開4日後に、そのページ経由で大きな相談が来た
質問の形で答えるページを作った「誰に相談すればいい?」系の検索に出るようになった
サーバーの記録で読まれているか測ったllms.txtは読まれていない、と分かった

特別な裏技はありません。AIが答えを作るときに使いやすい形で、正直に、具体的に書く。そして、効いているかを測る。やっていることはこれだけです。

同じやり方を、お客様のサイトに

当社のLLMOサイトは、ここに書いたやり方をそのまま、お客様のホームページに当てはめるサービスです。

初期費用0円・月額5万円(税別)からで、制作費・サーバー代・ドメイン代を含みます。作って終わりではなく、AIに読まれているか、引用されているかを毎月測って、直し続けます。

LLMO対策の相場は月30〜50万円が最多です。当社がこの価格でできるのは、広告費をかけず、代理店も下請けも使わず、相談から制作・測定まですべて自社で行っているからです。

いまのサイトがAIから見える状態かどうかは、登録不要・約15秒の診断で確認できます。

よくある質問

Q. LLMO対策の実績が豊富な会社はどこですか?

ChatGPTの検索が広く使われだしてまだ1〜2年のため、何年もの実績を持つ会社はありません。実績の年数ではなく、その会社が自社のサイトでAI検索から問い合わせや受注を取れているか、それを数字で示せるかで判断してください。

Q. SEOの実績が長い会社なら、LLMOも任せて大丈夫ですか?

必ずしもそうとは言えません。AIが答えを作るときの拾い方は、Googleの順位の付け方とは別物です。SEOの実績とは別に、AI検索経由で何が起きているかを自社で測っているかを確認してください。

Q. AI検索経由の問い合わせは、どうやって確かめるのですか?

ChatGPTのアプリから来た人は、アクセス解析では参照元が付かず「直接」に見えます。当社は、サーバーの記録でChatGPTがページを取りに来た時刻と、人が訪問した時刻を突き合わせて確かめています。

Q. 効果が出るまで、どれくらいかかりますか?

当社の場合、測りはじめてから最初のAI検索経由の問い合わせまで、約4か月でした。事例ページは公開から4日で引用された例もあります。業種や地域、いまのサイトの状態で変わるので、まず現状を診断してからお伝えしています。

まとめ

  • LLMOで何年もの実績を持つ会社は、理屈の上で存在しない。大手も専門業者もほぼ同じスタートライン
  • 選ぶ基準は「自社のサイトでAI検索から仕事を取れているか」「それを数字で見せられるか」
  • 当社は2026年4月に計測を始め、答えから書く・価格を公開する・事例を1件1ページにする・読まれているか測る、を順に行った
  • 2026年9月時点で、直近の本物の引き合い8件のうち5件がChatGPT経由
  • 10月には、AI検索対策つきホームページの受注そのものがChatGPT経由で来た

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この記事を書いた人

佐藤 駿介

佐藤 駿介

Shunsuke Sato

代表 / Founder & Developer, 合同会社SAi

中小企業のAI・業務自動化を専門とする開発者。営業マンや下請けを介さず、ヒアリングから開発・運用まで一貫して直接対応。「月額1万円から始められる、本当に必要なAIだけ」をモットーに、フルスクラッチ開発を中小企業の手の届く価格で提供している。

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