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ChatGPTはGooglebotの7倍サイトを読む|自社ログ実測

公開: 2026/07/11 / By 佐藤 駿介

この記事について

ChatGPTは実際に企業サイトの何を読んでいるのか?自社サーバーの生ログ約2週間分を集計したところ、ChatGPTのアクセスはGooglebotの7倍、読まれるのは費用・価格ページに集中、llms.txtはほぼ読まれていない——という実測結果が出ました。一次データを全公開します。

読了時間: 約11分
約5,323文字

結論(要点)

自社サーバーログの実測で、ChatGPT(ChatGPT-User)のアクセスはGooglebotの約7倍だった。AIが読むのは費用・価格系ページに集中し、話題のllms.txtへのアクセスは2週間で1回のみ。一方ChatGPT経由で来た訪問者14人のうち1人が7分で問い合わせに至り、CV率は海外大規模調査の7.1%と一致した。

ChatGPTはGooglebotの7倍サイトを読む|自社ログ実測

こんにちは、合同会社SAi代表の佐藤です。先日、当社サイトにChatGPTの回答内リンクから訪れた方が、着地から7分で問い合わせを送ってくれるという出来事がありました。

「AI経由の集客」は本当に起きているのか。起きているなら、AIはサイトの何を読んでいるのか。憶測の記事は多いですが、生のデータはほとんど公開されていません。そこで、当社サーバー(corp.sai-labs.co.jp)のアクセスログ約2週間分(2026年6月末〜7月11日)を集計し、実測値をそのまま公開します。

結論:実測でわかった4つの事実

  1. ChatGPTのアクセスはGooglebotの約7倍(1,810回 vs 250回)
  2. AIが読むのは費用・価格ページに集中——AIは「お金の話」を調べに来る
  3. 話題のllms.txtは2週間でほぼ読まれていない(1アクセスのみ)。読まれているのはrobots.txt
  4. ChatGPT経由の訪問者は少ないが濃い——14人中1人が問い合わせ(CV率7.1%)

以下、データと集計方法をすべて示します。

計測方法(再現できるように書きます)

  • 対象:当社コーポレートサイト corp.sai-labs.co.jp(中小企業向けAI開発の会社サイト+ブログ54記事)
  • データ:nginxアクセスログ約2週間分(2026年6月末〜7月11日)
  • 判定:User-Agent文字列でAIクローラを識別、リファラとutm_sourceでAI経由の人間訪問を識別
  • 除外:CSS/JS/画像などの静的ファイル

同じ集計は次のようなコマンドで誰でもできます。

# AIクローラのアクセス数を数える
grep -oiE "(GPTBot|ChatGPT-User|OAI-SearchBot|ClaudeBot|PerplexityBot)" access.log | sort | uniq -c

発見1:AIクローラの訪問はGooglebotの7倍

同一期間のアクセス数です。

クローラ運営元・役割アクセス数
ChatGPT-UserOpenAI・回答生成時のリアルタイム閲覧1,810
BytespiderByteDance・AI学習用1,749
AmazonbotAmazon(Alexa等)1,378
meta-externalagentMeta・AI学習用1,319
bingbotMicrosoft(検索+Copilot)1,022
PerplexityBotPerplexity・検索インデックス252
OAI-SearchBotOpenAI・ChatGPT検索インデックス247
GooglebotGoogle検索250
Claude-UserAnthropic・回答生成時の閲覧49
GPTBotOpenAI・モデル学習用22

注目はChatGPT-Userです。これは学習用クローラではなく、ユーザーがChatGPTに質問した瞬間に、回答の材料としてページを読みに来るアクセス。つまり1,810回分、当社のコンテンツが誰かへの回答づくりに使われた可能性があるということです。日別では毎日99〜159回、途切れた日はありませんでした。

Google検索のクローラ(250回)と比べると約7倍。「サイトの読者」はもう人間とGoogleだけではないというのが、ログを見た率直な感想です。

OpenAIの3つのクローラは役割が違う

混同されがちですが、OpenAIのクローラは3種類あり、役割がまったく違います。

UA役割当社での実測
GPTBot将来のモデル学習用の収集22回(少ない)
OAI-SearchBotChatGPT検索の索引づくり247回
ChatGPT-User回答生成時のリアルタイム閲覧1,810回(圧倒的)

つまり当社サイトは「学習される」よりも「いま誰かの質問への回答に使われる」形で読まれています。

発見2:AIが読むのは「お金のページ」

ChatGPT-Userが読んだページの上位10件です。

順位ページ回数
1トップページ268
2AI導入費用の相場224
3美容室の経費内訳186
4AI起業の始め方117
5不動産DXガイド104
6飲食店DXガイド81
7議事録自動作成の方法76
8LP制作の費用相場75
9請求書自動化ツール70
10RPA導入ガイド56

上位は費用・料金・経費の記事に明確に偏っています。「AI導入っていくら?」「LP制作の相場は?」——人がChatGPTに投げるお金の質問に答えるため、AIは具体的な金額が書いてあるページを探しに来る。

実際、海外の大規模調査(Search Engine Land掲載・677万セッション分析)でも「価格を『お問い合わせください』で隠さず数値で明示すること」がAI検索対策として推奨されています。当社の実測はそれを裏付ける形になりました。

発見3:llms.txtは(まだ)読まれていない

意外だったのがこれです。AI向けのサイト案内ファイルとして話題のllms.txtへのアクセスは、約2週間で1回だけでした(しかも人間の可能性が高い)。

一方、昔ながらのrobots.txtは活発に読まれています。

ファイル主な読者アクセス
llms.txt1回
robots.txtOAI-SearchBot 74回/PerplexityBot 78回/bingbot 36回 ほか多数

つまり2026年7月時点の実態は「llms.txtを置くだけではAIは来ない。robots.txtでAIクローラをブロックしないことの方がはるかに重要」です。当社もllms.txtは将来への布石として設置していますが、効果を過大に語る情報には注意が必要だと感じます。

※当社は以前robots.txtにCrawl-delayを設定しており、削除してからAIクローラのアクセスが安定しました。まずrobots.txtの確認をおすすめします。

発見4:AI経由の訪問者は「少ないが濃い」

人間の訪問(AIサービスのリファラ・utm付き)の実測です。

  • ChatGPT経由:ユニーク訪問者14人/約10日(ほかCopilot経由も少数)
  • 検索経由に比べれば1〜2%程度のごく小さい数字

ただし質が違いました。冒頭で触れた問い合わせの行動ログがこれです。

時刻行動
11:49ChatGPTの回答内リンクからサービスページに着地
11:50会社概要を確認
11:50問い合わせページへ
11:56問い合わせ送信(着地から7分)

検索と違い、AI経由の訪問者はChatGPTとの対話の中で課題整理が済んだ状態で来ます。だから迷わない。14人中1人が問い合わせ=CV率7.1%で、奇しくも海外調査のChatGPT経由CV率7.1%(有機検索の数倍)と一致しました。

中小企業がやるべきこと5つ(実測に基づく優先順)

  1. robots.txtでAIクローラをブロックしていないか確認する(Crawl-delayも削除)。llms.txtより先にここ
  2. 価格・費用を数字で明示する。AIは金額の書いてあるページを読みに来る。「お問い合わせください」はAIに引用されない
  3. 記事の冒頭に結論を書く。引用された記事の72.4%が「冒頭の即答ブロック」を持つという調査(SearchSignal)もある
  4. FAQと構造化データを整える。質問→即答の形はAIが回答に使いやすい
  5. 自社ログで計測する。本記事のコマンド1行で、あなたのサイトがAIにどれだけ読まれているか今日わかる

よくある質問

Q. ChatGPT-UserとGPTBotの違いは何ですか?

A. GPTBotは将来のAIモデル学習のためにページを収集するクローラで、ChatGPT-UserはユーザーがChatGPTに質問した瞬間に回答の材料としてページを読みに来るアクセスです。当社の実測ではGPTBot 22回に対しChatGPT-Userは1,810回と、圧倒的に後者が多く、「学習される」より「回答に使われる」のが実態でした。

Q. AIクローラのアクセスは自社サイトでも確認できますか?

A. できます。サーバーのアクセスログに対して、User-Agentに「ChatGPT-User」「GPTBot」「PerplexityBot」等が含まれる行を数えるだけです。本文中に集計コマンドの例を載せています。レンタルサーバーでも生ログのダウンロード機能があれば同じ集計ができます。

Q. llms.txtは設置しない方がいいのですか?

A. 設置して損はありませんが、効果を期待しすぎない方がいいというのが実測からの見解です。当社の計測では約2週間で1アクセスのみでした。優先すべきはrobots.txtでAIクローラを許可すること、価格や結論を明示したコンテンツを作ることです。

Q. AI経由の訪問者を増やすにはどうすればいいですか?

A. AIに引用されることが入口になります。実測では費用・価格・手順など「具体的な数字と答えが書いてあるページ」が集中的に読まれていました。結論を冒頭に書き、価格を数字で示し、FAQを設けることが、実測データと海外調査の両方が支持する対策です。

まとめ:AIはもう「二番目の検索エンジン」ではない

  • 当社サイトではChatGPTのアクセスがGooglebotの7倍。AIに読まれる時代は既に来ている
  • 読まれるのは費用・価格・具体的な答えのあるページ
  • llms.txtよりrobots.txtと「引用されやすい中身」が先
  • AI経由の訪問者は少数でも購買意欲が高い(実測CV率7.1%)

当社はこうした計測と対策(LLMO/AIO対応)を自社で実践しながら、中小企業のAI導入・AIエージェント開発・導入支援を初期費用0円・月額1万円〜で提供しています。「自社サイトはAIにどう見えているのか」という段階のご相談もお気軽にどうぞ。

NEXT STEP

自社サイト、AIにどれだけ読まれているか知りたくありませんか?

アクセスログをお持ちなら、本記事と同じ集計を無料でお手伝いします。AI経由の集客(LLMO対応)のご相談も初期費用0円・月額1万円〜です。

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About the Author

佐藤 駿介

佐藤 駿介

Shunsuke Sato

代表 / Founder & Developer, 合同会社SAi

中小企業のAI・業務自動化を専門とする開発者。営業マンや下請けを介さず、ヒアリングから開発・運用まで一貫して直接対応。「月額1万円から始められる、本当に必要なAIだけ」をモットーに、フルスクラッチ開発を中小企業の手の届く価格で提供している。

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