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飲食店DXの始め方|最初に改善する業務と費用の考え方

公開: 2026/05/05 / 最終更新: 2026/10/14 / By 佐藤 駿介
読了時間: 約5分
約2,263文字

結論(要点)

飲食店のDXは、取りこぼし・待ち時間・転記など、負担を確かめられる1業務から始めます。既存サービスを試し、確認作業やスタッフへの周知を含む総額で判断します。

予約の電話、注文の聞き直し、閉店後の集計。飲食店のDXは、こうした日々の負担を減らすために、情報と作業の流れを見直す取り組みです。

最初の対象は、すべての店で同じではありません。 電話を取れず予約を逃しているなら受付、注文の間違いが多いなら伝達、締め作業が長いなら集計から検討します。この記事では、小規模店が最初の1業務を選び、試すまでに絞って説明します。

まず1週間、困っている場面を記録する

新しいシステムを探す前に、忙しい日と落ち着いた日を含めて記録します。精密な計測よりも、導入後と同じ数え方を続けられることを重視してください。

困りごと記録すること最初に試す候補
営業中の電話に出られない不在着信、折り返し件数、予約につながった件数Web予約、電話受付の補助
注文の伝達に手間がかかる聞き直し、入力、訂正にかかる時間注文入力とキッチンへの共有
シフト作成が終わらない希望回収、調整、変更連絡の時間希望提出とシフト共有
在庫や発注が合わない欠品、廃棄、二重入力の件数在庫・発注の記録
閉店後の事務が長い売上の転記、請求書整理の時間集計・書類保管の連携

「1日何分減るか」に加え、入力する人が増えないかも見ます。店長の作業が減っても、スタッフ全員が同じ内容を別の画面へ入力するなら、店全体の負担は減らない場合があります。

対象を決めたら、既存の機能から試す

POSや予約サービスに必要な機能が含まれていれば、設定や運用の変更で済むことがあります。契約中のプラン、追加料金、データの出力方法を確認してください。

複数の店舗・サービスに顧客情報が分かれている場合は、連携や統合も候補です。ただし、店舗数だけで大きな顧客データ基盤が必要かどうかは決められません。まず「誰の、どの情報を、何のために合わせるか」を書き出します。

製品の比較に進む場合は、予約管理システム、シフト管理アプリの比較|個人用・店舗用・自動作成の選び方、在庫管理を自動化するには|入出庫・棚卸・発注のつなぎ方を参照してください。

費用は利用料と運用の手間を合わせて見る

同じ「月額」でも、店舗単位・人数単位・処理件数単位では総額が変わります。端末の購入やPOS連携が別料金の場合もあるため、次の条件をそろえます。

見積もりでそろえる項目確認する内容
初回にかかる費用設定、データ移行、機器、スタッフへの説明
毎月の費用店舗数・人数・件数、追加機能、外部サービス料
日々の運用入力、確認、訂正を誰が何分行うか
変更時の費用メニュー変更、帳票変更、連携先の仕様変更
終了時の条件解約期限、データ出力、端末やアカウントの扱い

SAiの小規模な業務開発は初期費用0円・月額1万円(税別)からです。これは当社の開始価格で、飲食店システム全体の相場ではありません。対象機能・件数・連携先を確認してお見積もりします。通常の修正・更新は合意した月額内で、大きな追加開発は事前に相談します。料金と契約条件

たとえば、作業が1日20分、月25日減れば月約8.3時間です。これは計算例で、削減の保証ではありません。導入後の確認・訂正時間も差し引き、浮いた時間を接客や仕込みに使えるかを判断します。

忙しい日の一連の流れで試す

試用時は、画面の使いやすさだけでなく、注文・調理・会計まで通して確認します。

  1. 担当者を決める:店長だけでなく、実際に操作するスタッフも試す。
  2. 例外を試す:注文変更、品切れ、予約キャンセル、通信障害を再現する。
  3. 戻す方法を残す:操作できないお客様への案内と、手作業での受付を用意する。
  4. 同じ条件で比べる:同程度の客数・曜日で、所要時間と間違いを確認する。

初回から全店舗・全業務を切り替えず、1店舗や一部の時間帯から試す方法があります。集客施策も同時に変えた場合、売上の増減をシステム導入だけの効果とは判断しません。

衛生管理・取引記録は必要な要件を保つ

記録の電子化では、入力が楽になることと、必要な記録を残せることを分けて確認します。

小規模飲食店の衛生管理は、業種に対応した手引書に沿って計画・実施記録・見直しを行います。紙を使うか、電子化するかは運用も含めて検討してください。厚生労働省の手引書一覧

メール等で受け取る請求書などの電子取引データには保存要件があります。検索要件の免除や猶予措置もあるため、「全店舗で同じ保存方法」と決めず、自店に適用される条件を確認します。国税庁・電子取引関係

ご相談前に用意すると話が進むもの

業務名、1日の件数、現在使っているサービス、匿名化した帳票の例があると、既存機能で足りるか追加開発が必要かを検討できます。顧客の個人情報を送る必要はありません。

「電話対応が1日何件ある」「シフト調整に月何時間かかる」など、困っている場面を一つ選ぶところから始めてください。

この記事を書いた人

佐藤 駿介

佐藤 駿介

Shunsuke Sato

代表 / Founder & Developer, 合同会社SAi

中小企業のAI・業務自動化を専門とする開発者。営業マンや下請けを介さず、ヒアリングから開発・運用まで一貫して直接対応。「月額1万円から始められる、本当に必要なAIだけ」をモットーに、フルスクラッチ開発を中小企業の手の届く価格で提供している。

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