経費精算システムを選ぶために、8社の料金と利用条件を比べます。申請・承認・会計連携をどこまで任せるかを先に決め、同じ人数・件数で見積もりを取るための比較です。
比較する範囲は、経費の申請・承認・会計連携
ここでは、従業員の経費申請を集め、承認し、会計データへ渡すシステムを比較します。銀行への振込を実行する機能は、契約するサービス・連携先・承認条件を別に確認してください。
料金は、人数・申請件数・OCR・会計連携・サポートを同じ条件にそろえて比較します。下表は2026年10月9日の掲載時に確認した料金です。今回の構成整理で料金調査日を更新したものではありません。
主要8サービス比較
料金まとめ表
2026年10月時点で各社の公式サイトに載っている金額です(税抜)。
| サービス | 初期費用 | 月額 | 課金方式 | 向く規模 |
|---|---|---|---|---|
| invox経費精算 | 0円 | 1,980円〜+300円/アクティブユーザー | 基本+人数 | 小規模〜中小 |
| ジョブカン経費精算 | 0円 | 400円/ユーザー(最低5,000円) | 人数 | 中小 |
| マネーフォワード クラウド経費 | 0円 | 2,480円〜(年払い)、6名以上は+500円/人 | 基本+人数 | 小規模〜中小 |
| TOKIUM | 記載なし | 基本1万円〜+証憑の件数 | 基本+従量・人数無制限 | 中小〜大企業 |
| freee支出管理 | 記載なし | 19,800円(年払い)+650円/人 | 基本+人数 | 中小〜中堅 |
| バクラク経費精算 | 記載なし | 3万円〜(年間契約・一括払い) | 固定 | 中小〜中堅 |
| 楽楽精算 | 10万円 | 3万円〜(従業員数で変動) | 固定+規模 | 中堅〜大企業 |
| Concur Expense Standard | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認(個別見積もり) | 人数 | 中堅〜大企業 |
出典:invox/ジョブカン経費精算/マネーフォワード クラウド経費/TOKIUM/freee支出管理/バクラク経費精算/楽楽精算/SAP Concur(いずれも2026年10月9日確認)
1. 楽楽精算(ラクス)
特徴:
- ラクスグループ全体でのべ108,000社以上の契約(2026年3月末、公式サイト)
- 領収書OCR読取・交通系ICカード連携が充実
- 2025年12月にAIエージェント機能(β版)提供開始
AIエージェント機能(2026年注目): 領収書・クレカ明細・過去申請履歴をAIが横断解析し、精算申請伝票を自動作成。手入力をほぼゼロ化。2026年内に正式リリース予定。
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:100,000円
- 月額:30,000円〜(従業員数とオプションで変動。プラン別の金額は料金表の請求が必要)
こんな企業におすすめ: サポートの充実度を重視する中堅〜大企業
2. マネーフォワード クラウド経費
特徴:
- 申請→承認→仕訳→振込まで一元管理
- 銀行口座・クレジットカードとのAPI自動連携が強み
- 会計・給与・請求書など他のマネーフォワードサービスとシームレスに統合
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:0円
- ひとり法人プラン:2,480円/月(年払い)、月払い3,980円
- スモールビジネスプラン(3名以下):4,480円/月(年払い)、月払い5,980円
- ビジネスプラン(4名以上):6,480円/月(年払い)、月払い7,980円。6名以上は1名500円/月を加算
- 課金対象は「その月に経費の登録や申請をしたアクティブユーザー」。管理・承認権限者は操作がなくても対象。2027年6月に料金体系の一部改定予定
こんな企業におすすめ: マネーフォワード会計を使っている小規模〜中小企業。人数が少なく繁閑差がある会社
3. freee支出管理(旧 freee経費精算)
特徴:
- 会計・人事労務との統合エコシステム
- AI仕訳機能:銀行口座・クレカデータを自動取得し勘定科目を自動提案
- 経費精算に加えて購買申請・支払依頼のワークフローが同じ画面に入っている
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:公式サイトに記載なし
- 支出管理(ワークフロー機能付・年払い):19,800円/月+650円/人(当月に申請・承認をしたIDが対象)
- 小口現金(年払い):18,000円/月、2口座目以降は1口座18,000円
こんな企業におすすめ: freee会計を使っている個人事業主〜中小企業
4. バクラク経費精算(LayerX)
特徴:
- 自社開発のOCRで領収書を読み取り、最大100枚を一括アップロード
- 電子帳簿保存法・インボイス制度対応が強み
- 申請・請求書受取・カードなど「バクラク」シリーズと同じ基盤
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:公式サイトに記載なし
- 月額:30,000円〜。年間契約で12か月分を一括払い
こんな企業におすすめ: 領収書の量が多く、入力精度を重視する中小〜中堅企業
5. TOKIUM
特徴:
- アカウント数無制限。人数が増えても追加料金なし
- 2026年夏:支払金額・税額・支払先照合の自動承認機能リリース予定
AIエージェント(2026年注目): 経費承認・出張手配の自動化に特化した「経理AIエージェント」を展開。自動承認で目視確認作業を大幅削減。
料金(税抜・2026年10月時点):
- 基本利用料:月1万円〜。これに証憑の件数に応じた従量料金が加わる
- 初期費用:項目はあるが金額は料金表の請求が必要
こんな企業におすすめ: 人数が多く、人数課金を避けたい会社。件数が少なければ中小でも安く収まる
6. Concur Expense Standard(SAP)
特徴:
- 出張管理と経費精算を一つの基盤で扱える
- Standard版は中堅・中小向けにウィザード形式で導入できる作り
料金(2026年10月時点):
- 公式サイトに金額の掲載なし(個別見積もり)。比較サイトには月額3万円前後・初期費用0円の掲載があるが、公式の数字ではないため契約前に確認を
こんな企業におすすめ: 出張管理と経費精算を一元管理したい中堅企業
7. invox経費精算
特徴:
- 基本料金が小さく、使った人数分だけ払う方式
- 請求書受取・発行など他のinvoxサービスと同じ画面で使える
- 領収書のデータ化はアクティブユーザー数×30件/月まで追加料金なし
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:0円
- ミニマム(仕訳生成・ワークフロー不要):1,980円/月
- ベーシック(仕訳生成・ワークフロー付き):9,800円/月
- プロフェッショナル:29,800円/月
- 全プラン共通:1アクティブユーザーあたり300円/月(例:ベーシックで10名なら12,800円)
こんな企業におすすめ: 小規模〜中小企業でコストを最優先にしたい企業
8. ジョブカン経費精算
特徴:
- 1ユーザー単位の課金で、少人数ほど安い
- 勤怠・給与・採用など他のジョブカンシリーズと連携
- タイムスタンプ、AI-OCRはオプション(各1ユーザー100円)
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用・サポート費用:0円
- 月額:400円/ユーザー(最低利用料金5,000円/月)
こんな企業におすすめ: ジョブカンシリーズを使っている中小企業
掲載内容について:料金・機能は2026年10月9日に各社の公式サイトで確認したものです。改定や誤りがあればこちらからご連絡ください。確認のうえ訂正します。
経理全体の自動化を検討している場合
経費精算と、請求書の受取・支払い・入金照合は別の工程です。この比較では申請・承認・会計連携に対象を絞ります。経理全体をつなぐ場合は、権限や承認を含めて別に設計します。
中小企業向け:選び方のポイント
必ず確認すること
- 電子帳簿保存法・インボイス制度に関わる機能(自社に必要な保存・確認要件と照合)
- 既存会計ソフトとのAPI連携(freee・マネーフォワード・弥生など)
- OCR精度(領収書の手入力をどこまで減らせるか)
- スマートフォン対応(外出先から申請できるか)
- 最低アカウント数の縛り(少人数でも使えるか)
規模別おすすめ
| 規模 | 候補 | 月額の目安(2026年10月の公式料金から試算) |
|---|---|---|
| 〜10名 | invox、ジョブカン、マネーフォワード | 5,000円〜1万円 |
| 10〜30名 | invox、マネーフォワード、TOKIUM | 1万〜2万円 |
| 30〜100名 | freee支出管理、バクラク、TOKIUM | 3万〜5万円 |
| 100名〜 | 楽楽精算、バクラク、TOKIUM、Concur | 3万円〜(見積もり) |
よくある質問
Q. 月額だけで比較してよいですか?
基本料金、利用人数、申請件数、オプション、初期設定、契約期間をそろえて比べてください。表示されている最小料金で自社の要件を満たせるとは限りません。
Q. 経費精算と銀行振込は、同じ機能ですか?
申請・承認・会計データ作成と、銀行で実際に送金する処理は分けて確認します。振込データの出力と送金実行も同じではありません。
Q. 自社の承認ルートに合わない場合はどうしますか?
既製品の設定で対応できるかを先に確認します。独自の分岐や基幹システムとの連携が必要なら、追加開発も含む総額で比較してください。
まとめ
経費精算システムは、2026年10月時点の公式料金で月5,000円〜3万円超まで幅があります。決め手は自社の人数・既存の会計ソフト・承認ルートの複雑さです。
既製で足りるか、作るか
8社のどれかで足りるのは、次の条件がそろう会社です。
- 承認ルートが「申請者 → 上長 → 経理」のように標準的
- 会計ソフトがfreee・マネーフォワード・弥生など、各社が連携を用意しているもの
- 経費の種類が一般的(交通費・接待費・備品)で、独自の精算ルールが少ない
逆に、次のどれかに当てはまるなら、既製のシステムに業務を合わせるより、業務に合わせて作る方が安く済むことがあります。
- 承認ルートが部署・金額・案件ごとに変わる
- 自社の基幹システム(販売管理・工事台帳など)と経費を突き合わせたい
- 人数課金が合わない(繁忙期だけ人が増える、アルバイトが多い)
当社の場合、初期費用0円・月額1万円〜(税別)で、御社の承認ルートと既存システムに合わせた経費精算の仕組みを作ります。概算は作りたいものを選ぶだけで出ます。稼働するまで課金は始まりません。
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