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LINEショップカードの作り方と限界|無料の次に困ること

公開: 2026/09/05 / By 佐藤 駿介

この記事について

LINE公式アカウントのショップカードは無料で15分あれば作れます。作り方の手順、ポイント取得ルールや特典チケットの設定、2024年6月以降の友だち追加必須化まで解説したうえで、使い続けると必ずぶつかる4つの限界と、その先の選択肢を店舗の立場でまとめました。

読了時間: 約9分
約4,728文字

結論(要点)

LINEショップカードは、LINE公式アカウントに無料で付いてくるデジタルのスタンプカード。管理画面から15分ほどで作れ、来店ごとにQRコードでポイントを付け、規定数で特典チケットを渡せる。取得ルール(1日1回まで等)や有効期限、ゴール後のランクアップカードも設定できる。限界は4つ。誰が何回来たかを個人単位で追えない、当たり外れがなく飽きられやすい、ランクアップカードは1段しか用意できない、他のシステムとつなげない。まずは無料で始め、物足りなくなった時に月額数千円のツールか自社開発を検討する順番が正解。

LINEショップカードの作り方と限界|無料の次に困ること

こんにちは、合同会社SAi代表の佐藤です。

「紙のスタンプカードをやめてLINEにしたい」と考えたとき、最初に候補に上がるのがLINE公式アカウントのショップカードです。無料で、管理画面から15分ほどで作れます。

この記事では、作り方の手順をひととおり説明したあと、使い続けると必ずぶつかる4つの限界と、その先の選択肢をまとめます。私は店舗向けの会員証・ポイント・ガチャの仕組みを開発している側なので、ショップカードで足りる店と足りない店の境目を、実際の相談内容から書いています。

結論:まず無料で始める。物足りなくなったら次を考える

先に結論です。

  • LINEショップカードは無料で、来店ごとのスタンプと特典の配布ができる
  • 「誰が何回来たか」を個人単位で追う機能はなく、当たり外れのある仕掛けもできない
  • 最初からお金をかける必要はない。友だちが100人を超えて「次の一手」に困った時が、有料ツールを検討するタイミング

ここから順に説明します。

LINEショップカードとは

LINE公式アカウントに標準で付いている、デジタルのポイントカードです。お客様はお店のLINE公式アカウントを友だち追加すると、トーク画面からカードを表示できます。

仕組みは紙のスタンプカードとほぼ同じです。

  1. 来店したお客様が、レジに置いたQRコードを読み取る
  2. ポイントが1つ貯まる
  3. 規定のポイント数に達すると、特典チケット(ドリンク1杯無料など)が配布される

2024年6月12日以降は、カードの表示・ポイントの取得・特典の利用に友だち追加が必須になりました。以前は友だち追加なしでも使えましたが、今は「ポイントカードを使うなら友だちになる」が前提です。お店側から見ると、これは友だち数を増やす仕組みとして働きます。

作り方:5つの手順

LINE Official Account Manager(パソコンの管理画面)で作ります。スマートフォンのアプリからでも同じことができます。

手順1:ショップカードのメニューを開く

管理画面のホームから「ショップカード」を選びます。初回は「ショップカードを作成」から進みます。

手順2:カードの見た目とゴールを決める

デザイン(背景色や画像)と、ゴールまでのポイント数を決めます。「10ポイントで特典」のように設定します。

ここでのコツは、ゴールを近くすることです。紙のカードで「20回来たらコーヒー1杯」が続かないのと同じで、最初のゴールは5〜10回以内に置いたほうが、お客様が途中で忘れません。

手順3:特典チケットを作る

ゴールに達したときに渡す特典を設定します。「ドリンク1杯無料」「次回10%オフ」「トリートメント無料」など、お店で使える内容を自由に書けます。

手順4:ポイント取得のルールを決める

同じQRコードを何度も読み取られないように、「1日1回まで」「取得から○時間は再取得できない」のようなルールを設定します。来店1回につきポイント1つにしたいなら、ここを必ず設定してください。

有効期限も設定できます。「最終取得から1年」のような期限を付けると、しばらく来ていない人に「期限が近い」通知を出す口実になります。

手順5:QRコードを印刷してレジに置く

ポイント付与用のQRコードを発行し、印刷してレジや卓上に置きます。ポスターやPOPに載せても構いません。

ここまでで完成です。慣れれば15分、初めてでも30分あれば十分です。

ゴール後の「ランクアップカード」

ゴールに達したお客様には、次のカードとしてランクアップカードを用意できます。1枚目とは違う特典を付けられるので、「2枚目からは特典が良くなる」という設計ができます。

ただし、ここが限界の1つでもあります。次の章で説明します。

使い続けると困ること:4つの限界

無料で便利な仕組みですが、友だちが増えてくると、次の4つで壁にあたります。

限界1:誰が何回来たかを、個人単位で追えない

ショップカードで分かるのは、カードの発行数やポイントの付与数といった全体の統計です。「田中さんは今月3回来て、先月は0回だった」のような、個人ごとの来店記録は取れません。

つまり、「しばらく来ていない人にだけメッセージを送る」「よく来る人にだけ特別な案内を出す」といった、お客様を分けた施策ができません。LINE公式アカウントの配信は、基本的に友だち全員(または属性での絞り込み)に対して行うものです。

限界2:当たり外れがなく、飽きられやすい

ショップカードは「来れば必ず1ポイント」です。確実で分かりやすい反面、ワクワクがありません。10回目の来店で特典をもらったあと、11回目からまた同じ作業の繰り返しになります。

紙のスタンプカードが財布の中で忘れられていくのと同じことが、LINEの中でも起きます。

限界3:ランクアップカードは1段だけ

ゴール後のカードは1種類です。「ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ」のように段階を増やしていく設計はできません。長く通っているお客様ほど良い扱いをしたい、という店には物足りなくなります。

限界4:他のシステムとつながらない

予約システム、会計、顧客管理といった他の仕組みとデータを連携する口がありません。「来店したら自動でポイントを付ける」「予約時に会員ランクを確認する」のような連動は、ショップカード単体ではできません。

次の選択肢は3つ

限界にぶつかったとき、選択肢は3つです。

選択肢費用の目安できること向く店
無料機能を組み合わせる0円ショップカード+クーポン+抽選クーポン友だち100人未満、まず試したい
月額数千円のツール月2,000〜5,000円程度個人単位の来店記録、抽選・ガチャ、会員ランク友だち100人以上、リピートを仕組み化したい
自社開発初期数十万円〜、または月額制予約・会計との連携、独自の仕組み複数店舗、既存システムとつなぎたい

無料機能の組み合わせについては、抽選クーポンの使い方をLINE抽選キャンペーンのやり方に、費用の全体像をLINEポイントカードの作り方と費用にまとめています。

SAI TOOLS

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ショップカードで十分な店、足りない店

境目を一言でいうと、「お客様を分けて扱いたいかどうか」です。

  • 来た人全員に同じ特典でいい → ショップカードで十分
  • よく来る人と、離れかけている人を分けて扱いたい → 個人単位の記録が要る
  • 「今日は何が当たるか」で来店を作りたい → 抽選かガチャが要る

最初から有料ツールを入れる必要はありません。ショップカードで友だちを増やし、100人を超えたあたりで「次に何をすればいいか分からない」と感じたら、その時が切り替えのタイミングです。

よくある質問

Q. ショップカードは本当に無料ですか?

はい。LINE公式アカウントの無料プラン(コミュニケーションプラン)でも使えます。ただし、メッセージ配信には通数の上限(無料プランは月200通)があるので、友だちが増えて配信が増えると、LINE社のプラン変更が必要になります。

Q. 紙のスタンプカードから移行するとき、既存のポイントは引き継げますか?

ショップカードには手動でポイントを付ける機能があるので、来店時に紙のカードを見せてもらい、その分のポイントを付与する形で移行できます。全員に一度に付けることはできないので、来店のたびに切り替えていく運用になります。

Q. 複数店舗で1枚のカードを共有できますか?

同じLINE公式アカウントであれば、店舗ごとに異なるQRコードを発行して、同じカードにポイントを貯めることができます。店舗ごとに別のカードにしたい場合は、店舗ごとにLINE公式アカウントを分ける必要があります。

Q. ポイントの不正取得は防げますか?

「1日1回まで」「取得後○時間は再取得不可」のルールで、同じ人が連続で読み取る不正は防げます。QRコードを写真に撮って持ち帰られる不正は完全には防げないので、QRコードはレジの内側など、お客様が会計時にだけ見られる場所に置くのが現実的です。

まとめ

LINEショップカードは、無料で15分で作れる、紙のスタンプカードの置き換えです。来店ごとのスタンプと特典配布という用途には十分で、2024年6月以降は友だち追加が必須になったので、友だちを増やす仕組みとしても働きます。

限界は「個人単位で追えない」「当たり外れがない」「ランクは1段」「他とつながらない」の4つ。ここにぶつかったら、月額数千円のツールか自社開発を検討する順番です。

自社の仕組みとしてしっかり作りたい場合のご相談はお問い合わせからどうぞ。作る本人が直接お話を聞きます。

About the Author

佐藤 駿介

佐藤 駿介

Shunsuke Sato

代表 / Founder & Developer, 合同会社SAi

中小企業のAI・業務自動化を専門とする開発者。営業マンや下請けを介さず、ヒアリングから開発・運用まで一貫して直接対応。「月額1万円から始められる、本当に必要なAIだけ」をモットーに、フルスクラッチ開発を中小企業の手の届く価格で提供している。

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