AI開発会社を選ぶとき、会社の大きさや「○万円から」だけで費用と品質を判断することはできません。試作品を作る提案と、本番データを扱い運用まで続ける提案では、含まれる作業が違うためです。
同じ業務・機能・運用範囲を渡して比較することが出発点です。この記事は企業の順位表ではなく、中小企業が依頼先を選ぶための確認項目に絞って説明します。
比較の前に、依頼する業務を一つに絞る
「AIを導入したい」から、具体的な作業へ落とし込みます。たとえば請求書の入力、社内資料の検索、問い合わせの下書きなどです。
| 依頼先へ伝えるもの | 書き方の例 |
|---|---|
| 現在の作業 | 毎月、受け取った請求書を台帳に転記する |
| 件数と時間 | 月の件数、通常時と例外時の時間を記録する |
| 入力と出力 | PDFやメールから、指定の台帳へ登録する |
| 判断が必要な箇所 | 金額不一致や取引先不明は担当者へ戻す |
| 連携先 | 利用している会計・販売管理の名称と契約プラン |
| 完成の条件 | 対象書類で動き、担当者が確認・訂正できる |
資料は匿名化した見本で構いません。相談のために顧客情報や機密データをそのまま送る必要はありません。扱える条件を確認してから共有します。
開発会社の比較で見る五つの点
業務と技術の両方を確認してくれるか
AIを使うことを前提にせず、既存ソフト、API連携、ルールによる自動処理で対応できるかも聞きます。人が判断する部分と機械へ任せる部分を、具体的に説明できるかを見ます。
実績の範囲と計測条件が分かるか
「90%削減」などの数値には、何の作業を、何件、どの期間、どの方法で測ったかが必要です。下書き作成だけなのか、確認・修正まで含むのかでも変わります。事例が存在することと、自社でも同じ結果になることは別です。
見積もりに含むもの・含まないものが明確か
画面やAI処理に加え、データ整備、移行、テスト、権限、監視、操作説明が含まれるかを確認します。「一式」の場合は対象を具体的にしてもらいます。
公開後に誰が直すか
取引先の書式、連携先の仕様、業務ルールは変わります。連絡先、対応時間、月額に入る通常の修正、大幅な追加開発の扱いを確認します。修正代が別にかかる契約と、月額に含まれる契約を同じ費用として比べないようにします。
データとシステムを引き継げるか
アカウントの管理、ソースコードの納品範囲、個別に作った部分と汎用部品の権利、解約時のデータ出力を契約で確認します。月額制か一括払いかだけでは、所有や継続利用の条件は決まりません。
見積もりは、同じ利用期間の総額で比較する
会社規模別に固定の相場を当てはめるより、必要な範囲をそろえます。見積もりには次の欄を用意してください。
| 費用区分 | 比較する条件 |
|---|---|
| 初回 | 設計、開発、データ整備、移行、初期設定 |
| 毎月 | 保守、通常の修正、監視、問い合わせ対応 |
| 利用量で変わる | AI/API、サーバー、保存、外部ツール |
| 追加・終了時 | 機能追加、データ出力、引き継ぎ |
たとえば初回30万円・月2万円なら、12か月で54万円です。初回0円・月5万円なら60万円です。この数字は計算方法の例で、特定の会社の料金や市場相場ではありません。 対応範囲と別途費用が同じでなければ、安い方は決められません。
最低契約期間、課金の開始日、解約の通知期限も総額に影響します。試験開発の費用と、本番運用を始める費用は分けて確認してください。
SAiの料金と対応範囲
当社の小規模な業務開発は初期費用0円・月額1万円(税別)からです。対象機能・件数・連携先を伺って見積もり、通常の修正・更新は合意した月額内で対応します。すべてのシステムを最低価格で作れるという意味ではありません。
ヒアリングから開発・運用まで直接対応する形ですが、多人数の常駐や大規模な開発体制が必要な案件では、対応できる範囲を先に確認します。大幅な機能追加や外部利用料についても、契約前に区分します。
料金と契約条件と開発事例をご覧いただき、自社の業務に近い対象・実装範囲があるかを確かめてください。
二社程度で小さな試験を比べる
候補先には同じ資料を渡し、対象の書類やデータを使った試験内容を提案してもらいます。通常のケースだけでなく、空欄、読めない文字、重複、通信失敗なども含めます。
完成の判断を「動いた」だけにせず、担当者が訂正できるか、再実行で二重処理にならないか、確認時間が減るかまで見ます。試験後に残った課題と追加費用を確認してから、本番範囲を決めます。
よくある質問
金額が載っていない会社は避けた方がいい?
掲載の有無だけでは判断できません。個別性が高い開発では、条件を確認して見積もる場合があります。概算を出すために必要な情報と、見積もりにかかる時間を確認します。
月額制なら何でも修正してもらえる?
契約範囲によります。通常の修正と新機能の追加を具体例で確認してください。SAiでは通常の修正・更新を合意した月額内で対応し、大幅な追加開発は事前に見積もります。