「請求書はExcelで作ってPDFにして送っている。ツールを入れたいが、無料のもので足りるのか、月額を払うべきなのか分からない」。月末にまとめて作っている会社ほど、この迷いで止まっています。
結論を先に書くと、月10通以下なら無料枠で足ります。Misocaは月10通、invoxは月15通まで無料、INVOYと請求QUICKは月額基本料0円です。会計ソフトと一体で入金確認まで回すなら、マネーフォワード(月2,480円〜)かfreee(法人2,980円〜)。月数百通を郵送も含めて出すなら楽楽明細やBill Oneの領域です。
この記事では、10社の料金を2026年10月時点で公式サイトに載っている数字だけで並べ、無料枠の通数、会計連携、そして「ツールで足りるか、受注データから自動で起こす仕組みを作るか」の判断基準を書きます。確認できなかった数字は「公式サイトで確認」としています。
AIによる請求書自動生成に興味がある方へ: AI請求書自動生成デモで、完成イメージをご覧いただけます。
請求書自動化とは?
自動化できる業務
請求書自動化ツールを導入すると、以下の業務を効率化できます:
| 業務 | 手作業 | 自動化後 |
|---|---|---|
| 請求書作成 | Excel/Wordで手入力 | テンプレートから自動生成 |
| 計算 | 電卓で計算 | 自動計算 |
| 送付 | 印刷・封入・郵送 | ワンクリックでメール送信 |
| 入金確認 | 通帳と照合 | 自動マッチング |
| 保管 | ファイリング | クラウドで自動保存 |
導入メリット
- 時間削減:請求書1件あたりの作業時間が1/3に
- ミス防止:計算ミス、転記ミスをゼロに
- コスト削減:印刷代、郵送代、人件費を削減
- 法令対応:インボイス制度・電子帳簿保存法に対応
- 検索性向上:過去の請求書をすぐに検索可能
導入効果の目安
月間100件の請求書を発行している場合:
- 作業時間:月40時間 → 月10時間(30時間削減)
- 郵送コスト:月8万円 → 月0円(メール送付の場合)
- 人件費換算:年間約100万円削減
無料で使える請求書自動化ツール5選
1. INVOY(インボイ)
特徴:
- 無料プランで請求書の作成・発行・メール共有・自動作成予約まで使える
- 有料プランで口座の自動連携と資金繰り表が加わる
機能:
- 請求書作成・発行
- メール・郵送送付
- 銀行振込→カード払い変換
- 電子帳簿保存法対応
料金(2026年10月時点):
- Free:0円(通数の上限は公式サイトに記載なし)
- Standard:月額980円(税込)、年額9,800円(税込)。口座自動連携・資金繰り表
- 郵送代行:別途費用(単価は公式サイトで確認)
こんな人におすすめ:
- 無料で始めたい個人事業主・フリーランス
- 請求書発行枚数が少ない企業
2. Misoca(ミソカ)
特徴:
- 弥生株式会社が提供
- シンプルで使いやすいUI
機能:
- 請求書・見積書・納品書作成
- ロゴ・印影の登録
- 自動作成予約
- 弥生会計との連携
料金(税抜・2026年10月時点):
- 無料プラン:月10通まで
- プラン15:月額880円(年額8,800円)
- プラン100:月額3,350円(年額33,500円)
- プラン1000:月額11,400円(年額114,000円)
- 各プランの通数上限・ユーザー数、郵送・FAXの単価は公式サイトで確認
注目: 年契約のプラン15・100・1000が初年度無償になるキャンペーンがあり、2027年3月31日までの申し込みが対象(月契約は対象外)。
3. invox発行請求書
特徴:
- AI-OCRで請求書データを自動読取
- 受領・発行の両方に対応
機能:
- 請求書作成・発行
- 取引先への自動送付
- 電子帳簿保存法対応
- API連携
料金(税抜・2026年10月時点):
- フリー:月15通まで無料(メール送付も15件まで)
- ミニマム:月額1,980円。カスタムレイアウト3つまで
- ベーシック:月額9,800円。入金消込つき、カスタムレイアウト5つまで
- プロフェッショナル:月額29,800円
- 従量:発行1件50円、入金消込1件50円(ベーシック以上)、郵送代行 白黒172円〜・カラー190円〜/通、FAX 15円
- 初期費用:全プラン0円
4. 請求QUICK
特徴:
- SBIビジネス・ソリューションズが提供
- 人数による課金がなく、何人で使っても追加費用なし
機能:
- 請求書作成・発行
- 与信情報の確認
- 入金消込自動化
- インボイス制度対応
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用0円・月額基本料0円の従量制。請求書が複数枚でも「1通」と数える
- 無料で使える通数と超過時の単価は、公式サイトの料金シミュレーションで確認(画像のみの掲載で本文に数字なし)
- 「無料ではじめる」からの申し込みで最大3か月は従量料金が無料
5. Square請求書
特徴:
- 決済サービスSquareが提供
- カード決済と連携
機能:
- 請求書作成・発行
- オンライン決済リンク付き
- 定期請求書の自動送信
- 複数通貨対応
料金(2026年10月時点):
- フリープラン:0円。請求書・見積書の作成と送信は無制限
- プラスプラン:月額3,000円。一括送信、カスタムテンプレート、見積もりから請求書への自動変換など
- カード決済手数料:3.25%(自動継続課金とカード情報手入力は3.75%)
有料の高機能ツール5選
6. マネーフォワード クラウド請求書
特徴:
- 会計ソフトとシームレス連携
- バックオフィス業務を一元管理
機能:
- 請求書・見積書・納品書作成
- 売上レポート自動生成
- 電子帳簿保存法対応
- 口座連携で入金自動確認
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:0円
- ひとり法人プラン:2,480円/月(年払い)、月払い3,980円。経営者1名
- スモールビジネスプラン:4,480円/月(年払い)、月払い5,980円。利用者3名以下
- ビジネスプラン:6,480円/月(年払い)、月払い7,980円。利用者4名以上
こんな人におすすめ:
- マネーフォワード会計を使っている
- 請求から会計まで一元管理したい
7. freee会計
特徴:
- 会計・請求・経費を一体管理
- スマホアプリで操作可能
機能:
- 請求書作成・発行
- 自動仕訳
- 入金消込自動化
- 電子帳簿保存法対応
料金(年払いの月額・2026年10月時点):
- 個人事業主:スターター980円、スタンダード1,980円、プレミアム3,316円(年払いのみ)
- 法人:ひとり法人2,980円、スターター5,480円〜(従量課金あり・月払い7,280円)、スタンダード8,980円〜(月払い11,980円)、アドバンス39,780円〜
- 税抜・税込の表記は料金ページに明記がないため、契約前に確認を
8. ジョブカン見積/請求書
特徴:
- 勤怠・経費・ワークフローと連携
- 低価格で多機能
機能:
- 請求書・見積書・納品書作成
- 承認ワークフロー
- 売上管理
- API連携
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用・サポート費用:0円
- スタンダード:月額2,000円(4名まで。追加1名500円/月)
- プロフェッショナル:月額4,000円(4名まで。追加1名1,000円/月)。仕入・支払管理も対応
- ジョブカン会計と併用で月額基本料金が500円割引
- 無料トライアル:30日間
9. Bill One(ビルワン)
特徴:
- Sansan株式会社が提供
- 請求書受領・発行の両方に対応
- 大企業での導入実績多数
機能:
- 請求書の発行・受領
- AI-OCRでデータ化
- 全社の請求書を一元管理
- 会計システム連携
料金(2026年10月時点):
- 公式サイトに金額の掲載なし。見積もり依頼が必要。無料プランの記載もなし
10. 楽楽明細
特徴:
- 株式会社ラクスが提供
- 帳票発行の電子化に特化
機能:
- 請求書・納品書・支払明細の電子発行
- Web配信・メール送信・郵送代行
- 発行履歴管理
- インボイス制度対応
料金(税抜・2026年10月時点):
- 初期費用:100,000円(帳票デザインのカスタマイズは別途)
- 月額:25,000円〜(発行件数・オプションで変動)
- 郵送代行:オプション(単価は公式サイトに記載なし)
ツール比較一覧表
2026年10月9日に各社の公式サイトで確認した内容です(税抜。INVOYのみ税込表記)。
| ツール名 | 無料枠 | 有料の最安 | 会計連携 | 郵送代行 |
|---|---|---|---|---|
| INVOY | ○(通数は公式で確認) | 980円/月(税込) | ○ | ○(別途) |
| Misoca | ○(月10通) | 880円/月 | 弥生 | ○(別途) |
| invox発行請求書 | ○(月15通) | 1,980円/月+50円/件 | ○ | ○(172円〜) |
| 請求QUICK | 月額基本料0円の従量制 | 従量(公式で確認) | ○ | ○ |
| Square請求書 | ○(無制限) | 3,000円/月(プラス) | △ | × |
| マネーフォワード クラウド請求書 | × | 2,480円/月(年払い) | ○ | ○ |
| freee会計 | × | 2,980円/月(法人・年払い) | ○ | ○ |
| ジョブカン見積/請求書 | × | 2,000円/月(4名まで) | ○ | ○ |
| Bill One | × | 要問い合わせ | ○ | ○ |
| 楽楽明細 | × | 初期10万円+25,000円/月 | ○ | ○ |
出典:INVOY/Misoca(弥生)/invox発行請求書/請求QUICK/Square 請求書/マネーフォワード クラウド請求書/freee/ジョブカン見積/請求書/Bill One/楽楽明細
掲載内容について:改定や誤りがあればこちらからご連絡ください。確認のうえ訂正します。
選び方のポイント

1. 発行枚数で選ぶ
- 月10通以下:無料ツール(INVOY、Misoca)
- 月10〜100通:有料の基本プラン
- 月100通以上:大量発行に強いツール
2. 既存システムとの連携
すでに使っている会計ソフトがあれば、連携できるツールを選びましょう:
- 弥生会計 → Misoca
- freee会計 → freee請求書
- マネーフォワード → MFクラウド請求書
3. 必要な機能で選ぶ
| 重視するポイント | おすすめツール |
|---|---|
| 無料で使いたい | INVOY、Misoca |
| 会計と一体管理 | freee、MFクラウド |
| 大量発行 | 楽楽明細、Bill One |
| シンプルさ | Misoca、INVOY |
| カード決済連携 | Square請求書 |
4. インボイス制度・電帳法対応
2023年以降、以下の対応は必須です:
- 適格請求書(インボイス)の発行
- 電子取引データの保存
今回紹介したツールはすべて対応済みですが、導入前に最新情報を確認しましょう。
導入の流れ

ステップ1:現状把握
- 月間の請求書発行枚数
- 現在の作業時間・コスト
- 使用中の会計ソフト
ステップ2:ツール選定
- 無料トライアルで試用
- 操作性の確認
- 連携機能の確認
ステップ3:データ移行
- 取引先マスタの登録
- 商品マスタの登録
- テンプレート設定
ステップ4:運用開始
- 並行運用期間を設ける
- 社内ルールの策定
- 操作研修
AI請求書自動生成を体験してみよう
上記のツールはどれも便利ですが、「AIで請求書を自動生成する」という新しい選択肢もあります。
従来のツールとAI請求書生成の違い:
| 項目 | 従来の請求書ツール | AI請求書自動生成 |
|---|---|---|
| 入力方法 | フォームに手入力 | 自然言語で指示するだけ |
| 作成時間 | 5〜10分 | 30秒 |
| 計算ミス | ほぼゼロ | 完全ゼロ |
| 学習コスト | ツールごとに学ぶ必要 | 日本語で話すだけ |
「株式会社〇〇に、Webサイト制作費30万円の請求書を作って」と入力するだけで請求書が自動生成される、そんなAI請求書の完成イメージをご確認いただけます。
ツールで足りるか、作るか
10社のどれかで足りるのは、次の条件がそろう会社です。
- 請求の内容を、人が画面に入力してから発行する流れで困っていない
- 会計ソフトがfreee・マネーフォワード・弥生のどれかで、連携が用意されている
- 発行後の入金確認や督促が、月数十件以内で手に負える
作る方が合うのは、次のどれかに当てはまる場合です。
- 受注データ・作業日報・契約の条件から、請求書を人の入力なしで起こしたい
- 自社の販売管理や基幹システムの中で、請求と入金を突き合わせたい
- 請求書を送った相手が開封したか、見積もりを見たかまで追いたい
当社の場合、初期費用0円・月額1万円〜(税別)で、受注から請求・入金確認までを御社の業務に合わせて作ります。概算は作りたいものを選ぶだけで出ます。稼働するまで課金は始まりません。完成イメージはAI請求書自動生成デモで触れます。
実際に作った例が1件あります。IT受託開発会社(社員5名)で、見積・請求・入金管理を1つにまとめ、請求書メールの開封が分かるようにしたところ、未収金の回収率が80%→97%、経理の作業が月20時間→4時間になりました。月額3万円です。作った範囲と限界は事例の詳細に書いています。
よくある質問
Q. 無料で請求書を自動化できるツールはありますか?
はい、あります。2026年10月時点で、Misoca(月10通まで)、invox発行請求書(月15通まで)、INVOY(無料プランあり)、Square請求書(発行無制限・カード決済手数料のみ)、請求QUICK(月額基本料0円の従量制)に無料枠があります。発行枚数が少ない個人事業主やフリーランスは、まず無料枠から始めるのが現実的です。
Q. 請求書を自動化すると、どのくらい時間とコストを削減できますか?
月間100件の請求書を発行している場合、作業時間は月40時間から月10時間へと約30時間の削減が見込めます。メール送付に切り替えれば郵送コストは月8万円から0円に、人件費換算では年間約100万円の削減も可能です。
Q. インボイス制度や電子帳簿保存法には対応していますか?
この記事で紹介した10ツールはすべて、適格請求書(インボイス)の発行と電子帳簿保存法に対応済みです。ただし制度や仕様は更新されるため、導入前に各サービスの最新情報を確認することをおすすめします。
Q. 会計ソフトを使っている場合、どのツールを選べばよいですか?
すでに使っている会計ソフトと連携できるツールを選ぶと効率的です。弥生会計ならMisoca、freee会計ならfreee請求書、マネーフォワードならMFクラウド請求書が連携しやすい組み合わせです。
Q. AIを使った請求書の自動生成とは何ですか?
従来のツールがフォームへの手入力で5〜10分かかるのに対し、AI請求書自動生成は自然言語で指示するだけで作成できる新しい方式です。たとえば「株式会社〇〇に、Webサイト制作費30万円の請求書を作って」と日本語で入力するだけで請求書が生成されます。合同会社SAiでは初期費用0円・月額1万円〜で、こうしたAI請求書生成を含む自動化支援を提供しています。完成イメージはAI請求書自動生成デモでご確認いただけます。
まとめ
請求書自動化ツールは、無料から有料まで多くの選択肢があります。
おすすめの選び方:
-
月10通以下 → Misoca、invox、INVOY の無料枠
-
会計ソフトと一体で、入金確認まで → マネーフォワード、freee、ジョブカン
-
月数百通・郵送も含めて → 楽楽明細、Bill One
-
受注データから人の入力なしで起こしたい → ツールではなく、業務に合わせて作る
まずは無料枠か無料トライアルで試し、自社の流れに合うかを確かめてから月額を払うのが安全です。
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作った場合の実例: 請求書メールの開封が分かる仕組みで未収金の回収率80%→97%(IT受託開発会社・月額3万円)
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