来店促進の施策10選|小さな店が今日から使える順に
こんにちは、合同会社SAi代表の佐藤です。
来店を増やしたいとき、多くの店が最初に考えるのは「新規のお客様を増やす」ことです。広告、クーポンサイト、SNS。どれもお金か時間がかかります。
一方で、一度来た人にもう一度来てもらうほうが、費用は圧倒的に安く済みます。すでに店を知っていて、場所も分かっていて、LINEでつながれる相手だからです。
この記事では、美容室・ジム・飲食店・整体院のような小さな店が、今日から手を付けられる順に来店促進の施策を10個並べます。私は店舗向けの会員証やガチャの仕組みを開発する側なので、何が仕組みで解決でき、何が現場の運用で決まるかを分けて書きます。
結論:0円でできる6つを先に、仕組みが要る4つは後で
| # | 施策 | 費用 | 手間 | 効きやすい業種 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 次回予約をその場で取る | 0円 | 声かけだけ | 美容室・整体院 |
| 2 | レジにLINE友だち追加のQR | 0円 | 印刷1枚 | 全業種 |
| 3 | LINEショップカード | 0円 | 30分 | 飲食店・カフェ |
| 4 | 来店翌日のお礼メッセージ | 0円 | 設定1回 | 美容室・整体院 |
| 5 | 誕生月の特典 | 0円 | 月1回の配信 | 全業種 |
| 6 | Googleビジネスプロフィールの投稿 | 0円 | 週1回 | 全業種 |
| 7 | 抽選・来店ガチャ | 月数千円 | 設定+景品設計 | 飲食店・ジム・美容室 |
| 8 | 来店回数で上がる会員ランク | 月数千円 | 設定1回 | 美容室・ジム |
| 9 | 紹介特典 | 月数千円 | 設定+声かけ | 美容室・整体院 |
| 10 | 失客への再来店メッセージ | 月数千円 | 設定1回 | 全業種 |
1〜6はLINE公式アカウントの無料機能と、現場の声かけでできます。7〜10は「誰がいつ来たか」の個人ごとの記録が必要なので、月額数千円のツールか自社開発になります。
今日からできる6つ(0円)
1. 次回予約をその場で取る
一番効いて、一番お金がかからない施策です。会計のときに「次は○週間後がおすすめです。ご予約しておきますか?」と聞くだけ。美容室や整体院のように来店周期が決まっている業種では、これだけでリピート率が変わります。
仕組みは要りません。声をかけるかどうかだけです。
2. レジにLINE友だち追加のQRを置く
以降の施策はすべて「LINEでつながっていること」が前提です。友だち追加のQRコードを印刷して、レジと各席に置いてください。「友だち追加でドリンク1杯」のような小さな特典を付けると、追加率が上がります。
LINE公式アカウントの開設は無料で、無料プラン(月200通まで配信可)から始められます。
3. LINEショップカード
LINE公式アカウントに付いている無料のデジタルスタンプカードです。来店ごとにQRでポイントを付け、規定数で特典を配ります。紙のスタンプカードをやっている店は、そのまま置き換えられます。
作り方と限界はLINEショップカードの作り方と限界にまとめました。
4. 来店翌日のお礼メッセージ
LINE公式アカウントの「あいさつメッセージ」や「ステップ配信」を使うと、友だち追加や来店を起点に自動でメッセージを送れます。「昨日はありがとうございました。次回は○週間後がおすすめです」の一通で、次の来店が頭に残ります。
美容室なら「自宅でのケアのコツ」、整体院なら「今日のストレッチ」のように、売り込みでない一言のほうが読まれます。
5. 誕生月の特典
登録時に誕生月を聞いておき、月初に該当する人へ特典を配信します。LINE公式アカウントの絞り込み配信でもできますし、無料の範囲で運用できます。
「誕生日クーポン」は使われる率が高い施策の1つです。特典は割引より「いつもより1品多い」のような体験のほうが、原価を抑えられます。
6. Googleビジネスプロフィールの投稿
新規向けに見えますが、実は既存客が「あの店、まだやってるかな」と検索したときにも効きます。週1回、新メニューや今週の空き状況を投稿するだけで、検索結果に動きが出ます。
投稿を続けるのが面倒なら、GBP自動投稿のような月額の仕組みもあります。
仕組みが要る4つ(月額数千円〜)
ここからは「田中さんは今月2回来た」「佐藤さんは2か月来ていない」という個人ごとの来店記録が必要になります。LINE公式アカウント単体にはこの機能がないので、外部のツールをつなぐか、自社で作ります。
7. 抽選・来店ガチャ
来店するとガチャが引けて、ポイントやドリンク1杯、施術10分といった景品が当たる仕組みです。割引クーポンは配った分だけ利益が減りますが、ガチャは景品の原価を確率で管理できるので、月の上限を決めてから運用できます。
「今日は何が出るか」という小さな楽しみが来店の理由になります。私たちが開発した仕組みでは、4店舗・LINE会員51人の実測で、会員の71%がガチャを引き、42%が2週以上続けていました(2026年5〜9月)。
単発のキャンペーンなら、LINE公式アカウントの無料の抽選クーポンでも代用できます。違いはLINE抽選キャンペーンのやり方にまとめています。
SAI TOOLS
7・8を1つに。LINEで引ける来店ガチャ、月額2,980円
リピガチャは、来店QRチェックイン、ガチャ、会員ランク、当選チケットの消込をLINE公式アカウントの中にまとめた仕組みです。景品と確率は店が決められ、初期設定は当社が行います。初期費用0円、最低契約期間なし。
リピガチャを見る → 相談する →8. 来店回数で上がる会員ランク
来店回数や累計金額でブロンズ・シルバー・ゴールドのようにランクが上がり、上のランクほど特典が良くなる仕組みです。「あと2回でゴールド」が見えると、次の来店が決まります。
ポイントは、最初のランクアップを近くに置くことです。5回目でシルバー、15回目でゴールドのように、最初の壁は低くしてください。
9. 紹介特典
紹介した人と、紹介された人の両方に特典を付けます。紹介用のQRやリンクを発行し、誰の紹介で来たかを記録する仕組みが要ります。
美容室や整体院のように「人に勧めやすい」業種で効きます。特典は「両方に施術10分追加」のように、次の来店で使えるものにすると、紹介した側の再来店にもつながります。
10. 失客への再来店メッセージ
「最終来店から60日経った人」にだけ、「お久しぶりです。こんなメニューが増えました」と送ります。全員に配信するより通数が少なく済み、LINE公式アカウントの料金も抑えられます。
これは個人ごとの最終来店日が記録されていないとできません。7〜9の仕組みを入れると、副産物としてこの記録が貯まります。
順番を間違えないために
10個すべてを一度に始める必要はありません。
- まず1と2。今日の営業からできます
- 次に3〜6。LINE公式アカウントの設定を1回やれば回り続けます
- 友だちが100人を超えて「次に何をすればいいか分からない」と感じたら、7〜10を検討します
7〜10の費用の考え方はLINEポイントカードの作り方と費用にまとめています。無料、月額数千円、自社開発の3段階です。
よくある質問
Q. 割引クーポンを配るのは、来店促進として効きますか?
短期的には効きます。ただ、配り続けると「クーポンがないと来ない」お客様が増え、利益率が下がります。割引の代わりに「1品追加」「施術10分追加」のような体験を特典にすると、原価を抑えたまま同じ効果が出やすくなります。
Q. LINE公式アカウントの無料プランで、どこまでできますか?
1〜6はすべて無料プランでできます。制約は配信通数(月200通)だけです。友だち300人に月1回配信すると300通で超えるので、そのタイミングでライトプラン(月5,000円・5,000通)への変更を検討してください。お客様が自分から開く仕組み(会員証、ガチャ)は通数を消費しません。
Q. 効果はどうやって測ればいいですか?
「今月来た人のうち、先月も来た人の割合」を毎月出してください。個人ごとの来店記録があれば自動で出ます。無い場合は、次回予約の取得率(会計時に次回予約を取れた割合)だけでも追うと、1の効果が見えます。
Q. 業種によって効く施策は違いますか?
来店周期で変わります。毎日〜週1で来る業種(カフェ、ジム)は3・7が効きやすく、月1〜2回の業種(美容室、整体院)は1・4・8が効きやすいです。表の「効きやすい業種」を目安にしてください。
まとめ
来店促進は、新規を追うより、来た人にもう一度来てもらうほうが安く済みます。
今日からできる0円の施策が6つ、個人ごとの来店記録が要る施策が4つ。順番は「声かけ→LINEの無料機能→仕組み」です。最初から仕組みにお金をかける必要はありません。
自社の店に合わせた仕組みを作る相談はお問い合わせからどうぞ。作る本人が直接お話を聞きます。