毎月ホームページの保守費を払っているのに、何をしてもらっているのか分からない。WordPressのサイトでよく聞く悩みです。保守は、何も起きていない月には作業が見えにくい費用です。
この記事では、保守の中身の分け方と、契約前に確かめることに絞って整理します。金額の相場は、含まれる作業が会社ごとに違うため、ここでは比べません。
保守の中身は4つに分けられる
見積もりや契約書の「保守一式」は、だいたい次の4つでできています。
| 中身 | 主な作業 | 抜けていると起きること |
|---|---|---|
| サーバー・ドメインの管理 | 契約の更新、SSL(https)の更新 | 期限切れでサイトやメールが止まる |
| 更新と脆弱性への対応 | WordPress本体・テーマ・プラグイン・PHPの更新と動作確認 | 古いまま狙われ、改ざんされる |
| バックアップ | 定期的な保存と、戻す手順 | 事故のとき元に戻せない |
| 修正・更新の代行 | 文章や写真の差し替え、ページの追加 | そのたびに見積もりと待ち時間が発生する |
同じ「保守」でも、サーバー代と連絡窓口だけのものもあれば、更新作業まで含むものもあります。金額を比べる前に、この4つのどれが入っているかをそろえて比べます。
WordPressの保守で特に確かめること
WordPressのサイトでは、2つ目の「更新と脆弱性への対応」が保守の中心になります。
- 本体・テーマ・プラグインを、誰がどのくらいの頻度で更新するか
- 更新して表示が崩れたとき、直すところまで含むか
- PHPの版を上げる作業が含まれるか
PHPの版は、WordPressとは別に古くなります。2026年10月のPHPの脆弱性(php2shell)のように、WordPressを更新しても防げない問題もあります。確かめ方はPHPの脆弱性php2shell|WordPressのサイトがやることにまとめています。
契約前に聞く5項目
- 作業の報告はありますか:毎月や3か月ごとに、何をしたかが届くか
- 修正は何日で反映されますか:「すぐ」ではなく日数で答えてもらう
- WordPressとPHPの更新は誰の担当ですか:「お客様側で」なら、更新は保守に入っていない
- バックアップはどこに、どの頻度で取りますか:戻すときの手順と費用も聞く
- 解約したら、ドメインとデータはどうなりますか:自社の名義で持てるかを確かめる
保守の手間を減らす方法
守る対象を減らす
保守の作業の多くは、WordPressとPHPの更新です。ページを配るときにプログラムが動かない静的サイトに移すと、この作業そのものがなくなります。移り方はWordPressからの移行にまとめています。
制作と保守を一緒に頼む
制作費と保守費を別に払う形のほかに、制作と保守をまとめた月額の形もあります。当社のアストロホームページは、初期費用0円・月額1,650円(税別)からで、文章や写真の差し替えも月額内です(サーバー代・ドメイン代は別途)。
自社でやる部分を決める
お知らせの更新だけ自社でやるなど、役割を分ければ、頼む範囲を絞れます。ただし、更新とバックアップは任せるほうが安全です。
よくある質問
Q. 保守契約なしでホームページを持ち続けられますか?
A. 静的サイトなら、サーバーとドメインの更新を忘れなければ持ち続けられます。WordPressの場合は、更新を止めると狙われやすくなるので、保守なしはおすすめしません。
Q. 保守会社が何もしていないように見えます。
A. まず「直近3か月の作業内容を教えてください」と聞いてみてください。答えが曖昧なら、この記事の5項目で、ほかの会社と比べてみる価値があります。
Q. 作った会社と連絡が取れません。保守だけ頼めますか?
A. 多くの場合は頼めます。ただ、ほかの会社が作ったサイトは中身を調べる必要があり、状態によっては作り直したほうが安く済むこともあります。判断の目安はホームページは作り直す?直す?にまとめています。