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整骨院のカスハラ対策|録音・AIと東京都の奨励金

公開: 2026/10/14 / 最終更新: 2026/10/14 / By 佐藤 駿介
読了時間: 約3分
約1,601文字

結論(要点)

整骨院のクレームは、料金・回数券・保険の説明で「言った・言わない」になりやすい。録音は患者さん本人の同意と録る場所を先に決める。東京都の奨励金(40万円)はマニュアル整備に加え、録音・録画機器やAIシステムの導入などが取組の対象で、事前エントリーは2026年11月6日17時まで。対象かどうかは事務局が判断する。

この記事の目次

「回数券は返金できないと言われた」「保険が使えると聞いていた」。整骨院のクレームは、説明の中身をあとから確かめられないときにこじれます。

東京都では、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策に取り組む都内の中小企業等に奨励金40万円を出す事業が、2026年11月6日(金)17時まで事前エントリーを受け付けています。募集は今回で終了と案内されています。この記事では、整骨院で確かめておくことを短く整理します。

「言った・言わない」になりやすい説明

整骨院で食い違いが起きやすいのは、次の説明です。

場面食い違いの例
回数券途中でやめたときの返金、有効期限
保険と自費保険の対象になるけが、自費メニューとの違い
通う頻度「週2回」が目安なのか、必要なのか
効果断定に聞こえる言い方をしていないか

対策の基本は、説明を紙や掲示でそろえることです。そのうえで、実際に何を話したかを確かめたい場面が残ります。録音はそのための手段の一つです。

録音は「同意」と「場所」を先に決める

問診の会話には、健康に関する情報が含まれます。個人情報保護法の「要配慮個人情報」にあたるため、患者さん本人の同意を取ってから録ることを前提にします。

  • 録る場所:問診スペースだけにする。施術ベッドはカーテン越しに他の患者さんの声が入る
  • 同意:録音の前に本人に説明し、いつ同意したかを残す
  • 保存:原音をいつ消すかを決め、院内に掲示する
  • 確認:誰が録音を聞けるかを決めておく

扱いの詳細は、個人情報保護委員会のガイドラインや、顧問の専門家に確認してください。

東京都の奨励金の要点

2026年10月14日に公式サイトで確認した内容です。

項目内容
対象常時雇用する従業員300人以下の都内中小企業等(個人事業主は開業届の提出が必要)
金額40万円
必須カスハラ対策マニュアルの整備と社内周知、基本方針の社内外への周知
取組(1つ選ぶ)録音・録画環境の整備/AIを活用したシステム等の導入/外部人材の活用
実施期間2025年4月1日〜2026年11月6日
事前エントリー2026年10月23日10時〜11月6日17時(GビズIDプライムが必要)

取組には条件があります。録音・録画は機器本体を新たに購入またはリースするもの、AIシステムは新たな購入か6か月以上の契約で、どちらも領収書が必要です(請求書は不可)。AIシステムは、AIを使っていることとカスハラ対策に使えることを、資料で示す必要があります。

ほかにも、納税の確認や運用ルールの提出など、要件があります。対象になるかどうかは事務局(東京しごと財団・03-4446-4621)が判断します。エントリーしても支給が確約されるわけではありません。

都内の整骨院で動いている例

SAiでは、東京の整骨院(院長とスタッフ4名)で、初診の会話を録音・文字起こしして振り返る仕組みが稼働しています。患者さんの同意をタップで記録し、録るのは問診スペースだけです。説明についての申し出があったとき、録音でやり取りを確かめられ、クレームを防げました。

費用は1院で月額2万円(税別)、使い始めるまで約2週間でした。画面はデモで触れます。詳しくは開発事例をご覧ください。

この院が奨励金を受けたわけではありません。奨励金の取組に当てはまるかは、上の条件をもとに事務局へご確認ください。

11月6日までにやること

  1. GビズIDプライムの有無を確認する。ないとエントリーできません
  2. マニュアルを作る。公式サイトに雛形があります。条例への言及などの必須項目があります
  3. 取組を1つ決め、条件に合う形で導入する。契約期間と領収書の要件を先に確認します
  4. 期間内にエントリーする。先着順ではありません

録音の仕組みをこれから入れる場合は、残りの日数で、同意の取り方と運用ルールまで決められるかを先に見積もってください。間に合わなくても、マニュアルと説明の統一は奨励金と関係なく役に立ちます。

この記事を書いた人

佐藤 駿介

佐藤 駿介

Shunsuke Sato

代表 / Founder & Developer, 合同会社SAi

中小企業のAI・業務自動化を専門とする開発者。営業マンや下請けを介さず、ヒアリングから開発・運用まで一貫して直接対応。「月額1万円から始められる、本当に必要なAIだけ」をモットーに、フルスクラッチ開発を中小企業の手の届く価格で提供している。

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