顧客管理アプリを調べると、営業チーム向けのSFAと、店舗の顧客台帳と、何でも作れる業務アプリの土台が同じ「CRM」として並びます。無料のものから月7万円のものまであり、人数で料金が変わるものが多いので、総額の見当がつきにくいと思います。
結論を先に書くと、決めるのは2つです。「営業案件を追いたいのか、来店客を追いたいのか」と「人数課金で総額がいくらになるか」。この記事では6つを2026年10月時点の公式情報で比較し、業種別の選び方と、既製で合わない場合の判断を書きます。
結論:追いたいものと、人数で決まる
| 追いたいもの | 向いている製品 |
|---|---|
| BtoBの営業案件(商談の進み具合、担当、受注見込み) | HubSpot、Zoho CRM、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM、eセールスマネージャー |
| 店舗の来店客(来店履歴、カルテ、LINEでの連絡) | kintone で作る、または自社専用 |
| 社内の複数業務(顧客・案件・日報・在庫をまとめて) | kintone |
人数課金の製品は、1ユーザー1,760円でも20人なら月35,200円、年42万円です。スタッフが多い会社は、定額の方が安いことがあります。
比較表(2026年10月時点の公式サイトの情報)
| アプリ | 月額 | 無料プラン | 向いている事業 |
|---|---|---|---|
| HubSpot | Starter シートあたり 840円〜(支払い条件で変動) | あり(2ユーザー) | スタートアップ、メール中心の営業 |
| Zoho CRM | スタンダード 1,760円/プロフェッショナル 3,260円/エンタープライズ 5,660円(1ユーザー・税抜・月額換算) | あり(3ユーザー) | 小規模BtoB営業 |
| kintone | ライト 1,000円/スタンダード 1,800円(1ユーザー・税抜)。10ユーザーから | 30日間お試し | 自社の業務に合わせて作りたい会社 |
| Mazrica Sales | Starter 70,000円〜/Growth 130,000円〜/Unlimited 190,000円〜(税抜・10IDから) | — | BtoB営業を本格的に管理 |
| GENIEE SFA/CRM | 公式サイトで要確認 | — | 国産、シンプルな操作 |
| eセールスマネージャー | 料金表は公式サイトからダウンロード | — | 中堅以上の営業部門 |
出典:HubSpot 料金/Zoho CRM 料金/kintone 料金/Mazrica Sales 料金/eセールスマネージャー 料金。HubSpotのStarterは月払い・年払いで表示が異なるため「840円〜」としています。
掲載内容の訂正依頼はこちらからお受けしています。
各アプリの向き不向き
HubSpot:無料で始めて、メール営業と一緒に
無料プランで2ユーザーまで使え、有料のStarterはシート単位です。メール配信やフォームと一体になっているので、Webからの問い合わせを営業につなげる会社に向きます。シート数とコンタクト数で料金が決まるので、見積は公式の料金ページで条件を入れて確かめてください。
Zoho CRM:1ユーザー1,760円で一通りそろう
3ユーザーまで無料、スタンダードが1ユーザー月1,760円(税抜・月額換算)。案件管理・メール・レポートが一通りあり、価格のわりに機能が広いです。設定項目が多いので、最初に使う画面を絞ると定着しやすいです。
kintone:顧客管理に限らず、業務アプリの土台
1ユーザー月1,000円(ライト)または1,800円(スタンダード)、10ユーザーからです。顧客台帳・案件・日報・問い合わせをアプリとして作って並べられます。店舗の来店履歴やカルテも作れますが、LINE連携や予約との接続はプラグインや開発が要ります。
Mazrica Sales:案件の進みをAIが見る
Starterが月70,000円〜(10IDから、1IDあたり6,500円・税抜)。案件ごとの進み具合をカード形式で追い、AIが受注の見込みを出します。10人以上の営業組織で、案件の数が多い会社向けです。
GENIEE SFA/CRM:国産でシンプル
国産のSFAで、操作が簡単なことを特徴にしています。料金は公式サイトで確認してください(この記事の確認時点で料金ページを取得できなかったため、数字は載せていません)。
eセールスマネージャー:中堅以上の営業部門
国内で導入の多いSFAです。料金表は公式サイトのフォームから請求する形で、価格は公開されていません。営業部門に専任の管理者がいる規模の会社向けです。
業種別の選び方
| 業種 | 最初に見るもの | 理由 |
|---|---|---|
| IT・BtoBの営業チーム | Zoho CRM、HubSpot | 案件管理と無料枠 |
| 10人以上の営業組織 | Mazrica Sales、eセールスマネージャー | 案件の数と管理者 |
| 美容室・サロン・整体 | 自社専用(来店履歴・カルテ・LINE) | 既製SFAは営業案件向けで合わない |
| 士業 | kintone、または自社専用 | 顧問先ごとの期限と書類 |
| 不動産 | 自社専用、kintone | 物件と顧客と内見の紐づけ |
| 卸・商社 | 自社専用、kintone | 取引先別の価格と受注履歴 |
既製で足りるか、作るか
既製で足りるのは、「営業案件を追う」のが目的で、人数が10人以下の会社です。Zoho CRMかHubSpotで始めれば十分です。
作る方が合うのは、次のどれかに当てはまる場合です。
- 追いたいのが営業案件でなく、来店客・患者・会員(来店履歴、カルテ、次回の案内)
- LINEで連絡や予約をしていて、顧客台帳とつなげたい
- スタッフが20人以上いて、人数課金の総額が年数十万円になる
- 受注履歴・請求・在庫と顧客を1つの画面で見たい
当社は、こうした会社向けに顧客管理を業務に合わせて作っています。初期費用0円・月額1万円〜(税別)で、人数が増えても月額は変わりません。稼働するまで課金は始まりません。専門商社で顧客・案件・見積をまとめた例はこちらの事例、来店客の管理の画面は顧客管理AIのデモで触れます。自社の場合の月額は、概算見積もり(入力不要)でその場で出ます。
導入で失敗しないために
- 最初に使う画面を1つに絞る。多機能な製品ほど、最初に全部見せると使われなくなります
- 既存の連絡手段(LINE・メール・電話)との接続を先に確認する。ここがつながらないと二重入力になります
- 人数課金は3年分で計算する。1ユーザー1,760円×20人×36か月で約127万円です。定額や自社開発と並べて比べてください
よくある質問
Q. 無料で使える顧客管理アプリはありますか?
HubSpotは2ユーザー、Zoho CRMは3ユーザーまで無料です。kintoneは30日間のお試しです。人数がそれ以上なら有料で、kintone ライトは1ユーザー月1,000円(税抜・10ユーザーから)です。最低人数、必要機能、契約期間が異なるため、この単価だけで最安とは判断できません。
Q. 店舗の顧客管理にSFAは使えますか?
使えなくはありませんが、SFAは「商談の進み具合」を追う作りで、来店履歴・カルテ・次回の案内という店舗の使い方とは合いません。店舗はkintoneで台帳を作るか、LINEや予約とつなげた自社専用の方が運用が続きます。
Q. 自社開発は高くないですか?
当社は初期費用0円・月額1万円〜(税別)で、人数で料金が変わりません。1ユーザー1,760円の製品を20人で使うと月35,200円なので、人数が多いほど自社開発の方が安くなります。必要な機能だけを作るので、既製より画面が少なく、覚えることも少なくなります。
まとめ
- 決めるのは「営業案件か、来店客か」と「人数課金の総額」
- 営業案件・10人以下なら Zoho CRM か HubSpot。無料で始められる
- 複数業務をまとめるなら kintone(1ユーザー1,000円〜、10ユーザーから)
- 10人以上の営業組織は Mazrica Sales(月70,000円〜)、eセールスマネージャー
- 来店客・LINE・スタッフ20人以上なら、人数で変わらない自社専用(初期0円・月額1万円〜)
「うちの場合はどれか」は、追いたい相手とスタッフの人数を伺えば当たりがつきます。下のフォームからどうぞ。